いかに老化をコントロールするか?、他


クライオニクス・マガジン(第25号 2001/5)

マガジン発行2周年です。2周年に相応しい記事があります。
ソウル・ケントの最新レポートです。

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いかに老化をコントロールするか?
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クライオニクスの世界では最も中心的人物であったソウル・ケントが
ひさびさにまとまったレポートを書きました。もちろん現在でも中心
人物と言えるのですが、彼自身は現時点ではクライオニクスについて
あまり言及しないという姿勢を貫いているからです。Life Extension
全般について研究をしており、低温保存技術はその一部であると
繰り返し言っています。ちなみに低温保存としてはcryopreservation
という言葉だけでcryonicsという言葉はでてきません。

記事の原文は以下で読めますが、主なところだけ日本語で要約します。
http://www.lef.org/magazine/mag2001/apr2001_awsi.html

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Life Extension Foundationは2000年はかつてない資金を投入し
様々なプロジェクトを行なった。最近ではgene chipを使って老化を
どうやって食い止めるか発見するための研究がある。この研究は小さな
ねずみではすでに成果があり2人の学者により発表されている。
(くわしくはLife Extensionマガジン1999年11月号を参照)
2000年はこの2人の学者の研究に資金を提供した。また、猿を対象
にした同様の研究にも資金提供している。具体的な研究の例をあげる。
カロリー制限が寿命を延ばすことはよく知られており、カロリー制限を
したねずみとしないねずみの違いをgene chipを使って調べる、などの
研究を行なっているのである。

また、低温保存の研究にも力を入れている。現在、移植のマーケットは
少ない。それは提供臓器に対する身体の拒否反応のためである。
遺伝子工学によって移植のための臓器を作り出そうという研究に
1千億円もの資金が投入されている。われわれは、この臓器を低温保存
する技術では世界の先頭を走っている。南カリフォルニアの研究所で
ウサギの腎臓についてほぼ成功し、現在は心臓と角膜を対象に研究を
進めている。近い将来、脳をのぞくすべての臓器が取り替え可能に
なるだろう。

また、われわれは脳の保存にも取り組んでいる。これは現在の医療では
治る見込みのない患者を治療法が開発されるまで保存しておくことを
可能にするためである。建築家のStephen Valentineと協力し、
Timeshipと呼ばれるハイテク施設を設計した。ここで脳を保存するため
の研究が行なわれる。また、南カリフォルニアの研究所では臓器の急速
低温化技術も持っており、緊急治療の分野で使うことが期待される。
この研究所では17分間、低温で保存した犬を完全に回復させるという
成果を達成している。もちろん酸素の補給がない17分間である。

米国にはビタミン剤など老化防止の薬を売る会社は多数ある。
しかしLife Extension Foundationのみが老化について本質的な研究まで
行なっている。われわれから買うことは研究を支援することである。
会員のみなさんに感謝する。

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JCA春のミーティング報告
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JCAのミーティングでは、2か月前ソウル・ケントに
会ってきた方も参加され、刺激的な会合になりました。
ソウルは日本での薬販売に関心があるということで、
さっそくJCAではソウルとメールで相談を始めました。
日本で多く販売できればそれだけ資金も増えるわけです。
この件、いっしょにやってくださる方を募集します。
医療関係者、製薬会社関係者のかた特に歓迎です。
関心あるかたはcryo-j@kanon.toまで。

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