FAQクライオニクス


クライオニクスについて

クライオニクスとは何ですか?
クライオニクスは命を救うとともに、大幅に寿命を延ばすことを目的とした技術です。
法的死となった人体を液体窒素を用いて冷却し、物理的な人体の腐敗を停止させ、未来において、高度な科学技術によって蘇生され、若く健康な体を取り戻すことを期待します。 このような状態にある人体を、私たちは本当に”死亡した”とは捉えず、”凍結保存した患者”と呼んでいます。詳細はアルコーのページを参照ください。
http://www.alcor.org/AboutCryonics/index.html
生きている人に対してクライオニクスを実施することができますか?
現状では法律上不可能です。
技術的には疾病は人体に対し死に至らしめるほどダメージを与えるわけですから、疾病になる以前に冷却した方よいのは明らかです。 しかし、現状では生前の人体に対してクライオニクスを実施することは法律で認められていません。それは現在すでに大きな苦しみにある患者であったり、または末期状態にある患者であってもです。私たちはいつの日か、十分に制御された条件下で、クライオニクスされた状態から蘇生する一例目が出ることを期待しています。
哺乳動物は、凍結保存して蘇生していますか?
2005年7月の低温生物学会では、ウサギの腎臓を凍結保存して回復したことが発表されました。
ウサギの腎臓をガラス化し-135℃の状態で固体化させた後に復温し、ウサギに移植し回復しました。まだ哺乳動物が全身で低温保存されて蘇生してはいませんが、科学の進歩は、その方向に動いています。
本当に蘇生できるのですか?
可能性はあるでしょう
ただし、いままで蘇生した人はいないし、現時点では蘇生のための技術は出揃っておりません。「ガラス化」の技術で保管された人は、早ければ2040年ころ蘇生の技術が整うとの予測もあります。可能性を信じ、死の直後に、その時点での最高の技術で保管されることが大事です。
クライオニクスは科学的なメリットを持っていると表明している科学者はいますか?
はい
THE INSTITUTE FOR EVIDENCE-BASED CRYONICSのサイトでは多くの科学者からのレターを掲載しています。
http://www.evidencebasedcryonics.org/scientists-open-letter-on-cryonics/
未来での蘇生を保証することはできますか?
残念ですができません。
誰もが未来を保証することはできないので、誰も成功を保証することはできません。誰も確信を持って科学の進歩を予測することはできませんが、これまでの研究は、クライオニクスの成功が有望であることを示しています。しかし、それは社会的混乱によって妨げられることがないわけではありません。核戦争、経済崩壊、政治闘争、テロなどはすべて可能であり、それらは同じように簡単に人々の生活を終わらせることができるように、凍結保存した患者の命を終わらせることができてしまいます。
ニューロオプションは何ですか? またなぜ提供されているのですか?
“ニューロ”は、”neurocryopreservation”の略です。
法的に死を宣告された遺体の頭部のみを取り出し、クライオニクスする方法のことを指します。 理論的にはすべての情報は脳に含まれているので、脳だけ保存しようとの考えです。eurocryopreservationは、省スペースであり、メンテナンスも容易であり、予算を節約することができます。
法的に死んだあとの財産は安全に管理できますか?
リヒテンシュタインのReanimation Foundationが、法的な死後のあとも実質その人のために財産を保全する仕組みを作っています。
JTLAにはそのような仕組みがありませんが近い将来、財産保全の仕組みを作りたいと思っています。
蘇生時期を選べますか?
クライオニクスのプロバイダによりますが、一般的には可能です。
しかし、蘇生時期を保証する義務をプロバイダは負っていません。希望はできるし、プロバイダは希望に沿うよう努力するということです。
蘇生した未来でやっていけますか?
お約束はできませんが、大丈夫でしょう。
アフリカの未開(いやな言葉ですね)の生活の型を米国につれてきて、短期間で順応した例があります。人間の順応性は恐るべきものです。
実際に日本でクライオニクスの実施例はありますか?
あります。
日本国内よりロシアへ空輸して現在冷凍保存されています。以下のページのNO40がその方です。
http://kriorus.ru/en/our-patientsまた、米国在住に日本人の保管例もあります。以下に詳細なレポートがあります。
http://www.alcor.org/Library/pdfs/casereportA2361ChihiroAsaumi.pdf